クイックスタート以外でiPhoneのデータを移行する方法3つ|iPhone機種変更
「クイックスタート」はiOS12.4以降搭載されているiPhone機能です。古いiPhoneから新しいiPhoneに機種変更時のデータ移行は、クイックスタートを使うことで必要な作業の大部分が完了できます。
しかし、この方法では、iOS 12.4以降のバージョンのみ利用可能です。また、移行前と移行後のiPhoneの両方を手元に用意する必要があります。ということで、不便だと感じている人は多いようで、クイックスタートを使えない時に、iPhoneのデータを移行する方法を探しています。
この記事では、クイックスタート以外でiPhoneのデータを移行する3つの方法を紹介します。
iPhoneデータ移行・バックアップより簡単
DearMob iPhoneマネージャー:パソコンとiOS端末の間で写真などのファイルを双方向で転送できます。
【開発者】Digiarty Software, Inc
【動作環境】 Windows 10/8/7/Vista(64 bit&32bit)、Mac版あり
【転送ファイル】写真、音楽、ビデオ、連絡先、Podcast、電子書籍、着信音、アプリ、メッセージ、カレンダー、ブックマーク(Safari)
目次
クイックスタート以外でiPhoneのデータを移行する方法は?
方法1、iPhoneデータ管理ソフト:DearMob iPhoneマネージャー
方法2、クラウドサービス:iCloud
方法3、メディア再生・管理ソフトiTunes
まとめ
クイックスタート以外でiPhoneのデータを移行する方法は?
クイックスタートが使えないなら、以下の3つのiPhoneのデータ移行方法があります。
- 1iPhoneデータ管理ソフトを使う(例:「DearMob iPhoneマネージャー」)
- 2iCloudでバックアップ・復元でデータを移行する
- 3パソコン上のiTunesでデータ移行をする
それぞれのメリットとデメリットがありますので、自身の環境などに合ったiPhoneデータの移行方法を選ぶようにしましょう。
iPhoneデータ管理ソフト:DearMob iPhoneマネージャー
- 👍 メリット
- ・写真や動画、音楽などの品質を保つまま移行できる
- ・双方向転送機能を持つため、iPhoneからPC、PCからiPhoneにデータを送る可能
- ・容量の制限はなし、端末のほぼすべてのデータと設定情報がバックアップできる
- ・データ移行以外、データ暗号化、着信音作成、USBメモリー化などの機能も搭載
- ・ハードウェアアクセラレーション技術を持ち、爆速でデータを転送・管理できる
- ・インターネット環境はなくてもiPhoneデータをバックアップ可能
- ・iPhoneで再生可能なファイル形式を自動的に変換できる
- ・複雑な設定や操作が不要で、初心者でも快適に使える
- 👎 デメリット
- ・パソコンとUSBケーブルが必要
- ・無料版が提供しているが、制限がある
iCloud
- 👍 メリット
- ・パソコンが不要ても利用できる
- ・操作の手間なく、定期的にデータをバックアップできる
- ・リアルタイムでデータを同期することで、ほかのデバイスで確認したり、見たりすることもできる
- ・共有機能があり、家族や友人と簡単に写真や動画を共有できる
- 👎 デメリット
- ・Wi-Fi環境が必要
- ・無料で使える保存容量は5GBと少ない
- ・iCloudの一時バックアップ機能はiOS 15以降でのみ利用可能で、保管する期間が3週間(21日間)
iTunes
- 👍 メリット
- ・ 無料でiPhoneのデータ移行を行える
- ・インターネット環境はなくても利用できる
- ・ 暗号化すると全てのデータを移行できる
- 👎 デメリット
- ・パソコンとUSBケーブルが必要
- ・Macの場合、macOS Mojave 以前のみ使える
- ・設定したパスコードを忘れると復元できない
次の部分では、各方法の詳細を紹介していきます。
方法1、iPhoneデータ管理ソフト:DearMob iPhoneマネージャー
クイックスタートの代替手段として、DearMob iPhoneマネージャーというiPhoneデータ管理ソフトを使って、ワンクリックで古いiPhoneのデータをバックアップして、新しいiPhoneに復元できます。DearMob iPhoneマネージャーは音楽や動画、写真、書類、連絡先、ポッドキャスト、ブックマーク、ボイスメモ、アプリ、メッセージ、カレンダーなど、ほぼすべてのコンテンツのバックアップをサポートします。また、データの一部だけをやり取りすることもできます。例えば、古いiPhoneから新しいiPhoneに動画や写真などだけを移すのに最適です。
特に次のような場合には、DearMob iPhoneマネージャーを使ってデータを移行する方法をお勧めします。
- 🔹 古い機種(iOSのバージョンがiOS12.4未満)
- 🔹 転送するデータ量が新しいiPhoneのストレージ容量を超える
- 🔹 Wi-Fi環境が安定していない
- 🔹 新しいiPhoneは初期化完了していた
- 🔹 新しい端末はまだ手に入れていない
では、操作手順を解説してきます。
※以下の操作はすべてWi-Fiがない場合にも有効です
- 1 古いiPhoneのデータをPCにバックアップする
- 📝 全てのデータをバックアップする場合:
- @. 古いiPhoneをUSBケーブルでパソコンと接続します。
- A. DearMob iPhoneマネージャーを起動します。メイン画面が表示されるので、「バックアップ」をクリックします。
- B. 「デバイスをバックアップ」から「今すぐバックアップ」をクリックすると、データのバックアップが開始されます。
- ※暗号化する場合は、「バックアップを暗号化する」にチェックを入れ、パスワードを入力します。
- 📝 一部のデータをバックアップする場合:
- @. ソフトのメイン画面からバックアップしたいデータに対応のオプションをクリックするだけでいいです。
- 例えば、写真 🠲「写真転送」、動画 🠲「ビデオ&映画」、音楽 🠲「音楽管理」…
- A. 次の画面に入ったら、移行したいデータ(写真や動画など)を選択して、画面上部の「エクスポート」をクリックすると、パソコンへのバックアップが始まります。
- 2 バックアップしたデータを新しいiPhoneに復元する
- @. 新しいiPhoneをパソコンと接続してから、DearMob iPhone Managerで自動的に認識されます
- A. メイン画面の「バックアップ」アイコンをクリックします。「バックアップファイルを復元」から先ほどバックアップしたiPhoneのデータを選んで、「今すぐ復元」を選択します。
- すると、データの復元が始まります。
方法2、クラウドサービス:iCloud
iCloudとは、アップルが提供しているクラウドサービスです。
iCloudは1つのアカウントを利用することで、写真と動画はもちろん、デバイスの設定、メモ・カレンダー、アプリ、電話帳、Apple Watch 、iMessageなどのデータを同期できるようになります。ちなみに、iPhoneはiOS15から追加された新機能、iCloudの一時的容量拡大機能を使ってバックアップ方法があります。
ここからは一般的なiCloudでデータのバックアップ・復元手順と、iCloudの一時的バックアップ機能を使う手順を紹介します。手元にパソコンが持っていない場合は、iCloudを使ってiPhoneのデータ移行をしましょう。
- 1iCloudでデータのバックアップ・復元
- 📝 データをiCloudにバックアップする
- @. 「設定」アプリを開き、「ユーザー名」>「iCloud」をタップします。
- A. 「iCloud バックアップ」をオンにした後、「今すぐバックアップを作成」をタップします。
- 📝 iCloudバックアップから復元する
- @. 新しいiPhoneを起動し、「クイックスタート」の画面から「手動で設定」を選択します。
- A. 手順に従って、Wi-Fiを接続し、Face IDまたはTouch IDの設定を完了させます。
- B. 「Appとデータ」の画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」をタップします。バックアップを選択して、復元作業が始まります。
- 2iCloudで一時的なバックアップ(iOS15以降)
- @. 旧端末の「設定」→「一般」をタップして、下にスクロールして「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。そして、「新しいiPhoneの準備」を「開始」します。
- A. 「Appとデータを移行するための追加のiCloudストレージ」が表示されるので「続ける」をタップします。
- B. 「新しいiPhoneの準備を完了」が表示されたら、これからやることを確認して「完了」をタップします。
- バックアップ完了後は、21 日間の期間中に、一時的なバックアップを新しい iPhone に復元してください。一時バックアップからの復元方法は通常のiCloudのバックアップからの復元と操作手順は変わりません。
方法3、メディア再生・管理ソフトiTunes
iTunesとは、Windows・Macパソコン向けにApple社が提供しているソフトです。移行元のiPhoneをパソコンに接続してバックアップを作成し、その後移行先のiPhoneをパソコンに接続して、先ほど作成したバックアップを復元します。無料で移行できるのが大きな特徴です。
※macOS Mojave以前を搭載したMacやWindowsパソコンでは、最新バージョンの iTunes をダウンロードしてインストールします。(macOS 10.15以降を搭載したMacでは、Finderを使用してください。)
- 📝 iTunes経由でデータをバックアップする
- @. iTunesを起動したら、パソコンと古いiPhoneをUSBケーブルで接続します。iTunes画面上部の「iPhone」アイコンをクリックして、画面左側の「概要」を選択します。
- A. 「今すぐバックアップ」をクリックすると、データのバックアップが開始されます。
- 📝 iTunesからデータを復元する
- @. 現在利用しているiPhoneとパソコンのUSB接続を解除し、新しいiPhoneとパソコンを接続します。
- A. 新しいiPhoneの初期設定を進めると「Appとデータ」画面が表示されます。ここで「MacまたはPCから復元」をタップしましょう。
- B. そして、パソコンのiTunesを開き、「新しいiPhoneへようこそ」画面が表示されます。「このバックアップから復元」を選択し「続ける」をクリックします。
- そうすると、データの復元が開始されます。
まとめ
機種変更時のデータ移行はクイックスタートを利用するすれば、大部分は簡単に済ませることができます。しかし、クイックスタートが上手く利用できないケースがあります。
クイックスタートが使えない場合には、本文ご紹介した3つの方法(iPhone管理ソフト、iCloud、iTunes)を検討しましょう。
従来の方法では、iCloudまたはiTunesを使ってiPhoneのデータを移行します。既に新しいiPhoneの初期設定が完了している場合や、大きな容量でも比較的早くバックアップとデータ移行を行いたい場合は、iPhoneデー管理ソフト:DearMob iPhoneマネージャー⯆を試してみましょう。
この記事を書いた人:スズメ
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